2004年4月22日号

(Happy Valley)その2

 競馬場はもちろん、警察、市場 スーパー・マーケット、銀行、ホテル、病院、花屋、レストラン、コーヒーショップ、中華ファーストフード店、パン屋、電器屋、薬屋、家具屋、子供服店、ペットショップ、獣医、自動車修理ショップ、学校、幼稚園、この小さな?馬地の町にないものを探すのが難しいほど何でも揃っていてこの中だけで生活できてしまう。 我が家の息子二人はこの町の幼稚園に通い、その行き帰りにいろんな店を覗いたものだ。市場では生きた鶏や鶉を売っていたし、肉屋に運ぶ豚を担いだおじさんに追い越されたり、山光道には競馬用の厩舎があり競馬場へ行き来する馬の姿も見られた。


は小ぢんまりとまとまった古い町。よく見るとこうした開発の手を逃れた昔の家も結構残っている。新築当時はさぞしゃれた建物だったろうに。今でも手入れ次第では、、、


 麺包はパンのこと。ここのパン屋さん昔からふわふわのやわらかいパンが自慢なのだが最近日本の職人さん連れてきて「やわらかさ倍増」の日本風のパンを売り出しているようだ。出来立てほやほやを強調した温泉マークの隣に麺包があるのがなんとなく笑わせる。ちなみに中国語の湯は日本語のお湯とかお風呂ではなく、スープのこと。ここで使われている湯種は多分パンの中身(林檎や焼き豚など)のことだろう。



日本人だと日本語の方にまず目が行くけど、「ホウロウボウケン・スンタ」って言われてもねえ。漢字を見て納得しましたけど。



この通りに雨後のたけのこのように突然ずらっと中国デザートのお店が出来ていたのだが、久しぶりに来てみると左端の一軒を残してことごとく不動産屋に変わっていた。1997年の返還以降から去年まで下がる一方だった不動産の値が最近上がり始め、今またちょっとしたバブル状態だからなのだろう。変わり身が早いと言うか節操がないというか、この通りだけで7−8軒、だけで20軒はありそう。香港の店は開店して間もなくでも思ったほど上手くいかないとさっさと店をたたんでしまう。内装工事費や仕入れの元も取れていない筈だがその潔さは見事なものだ。きっとまた別のところで儲かりそうな新種の商売を始めているのだろう。逞しや中国商人。 
 この次の通りには今流行りの足のマッサージ・サロンが狭い一角に5−6軒並んでいる。 もちろん全身マッサージや足の爪お手入れ、なかには鍼灸や漢方治療もしていて過当競争かに見えるがどこも値段は同じようなもの。 もっとも香港では家具屋、靴屋、タイル屋、台所の内装屋など同種の店がひとところに並んでいるところが結構ある。そこに行けば沢山の中から目的のものが見つかる可能性が高いという利点があるのだろう。




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