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2月23日号



「若い金メダリストの金言」

 どの世界でも、頂点にたどり着いた人の言う言葉は、肝に滲みいります。
狭い日本からどんどん海外に出て、今までの日本人が言わなかったせりふが、 若い人の口から聞こえてきたりしています・・・。

 徳川300年の鎖国政策や身分制度で、「がんじがらめ」が身についてしまっていた日本人。
第二次大戦は、内側のエネルギーをためるだけためて、とんでもない方向に暴走してしまった感があるけれど、 今時の若い子は、そんな囲まれた日本のへいをへとも思っていないのかもしれない。

 オリンピックの金メダリスト・船木君がはからずも言った「日本人初の〜という考えは嫌いだ。
その考えでは世界に通用しない・・・。」という言葉が象徴的です。戦後教育を受けた親の、 その子供世代で、ようやく日本の垣根がとれてきたのかもしれません。

 スピードスケートの清水君は朝日新聞のインタビューで、「スポーツの頂点に立ったところで 人間の頂点ではないことがわかり、いま愕然としている。」という意のことを話していました。
「これはもう表彰台に立たないとわからなかったことだ・・・。コーチや、氷の状態を整えたり、 スケート靴の歯を調整してくれたまわりのスタッフが支えてくれて、僕は練習して滑るだけでよかったのだ。」と・・・。

 頂点に立った人の言葉はやはり違いますねえ!
頂点に立つと四方、八方見晴らしがきいて、一歩一歩登ってきたものが、何だったのか一目で看破できるんでしょうネ。
頂点がいまだ見えない私は、というよりも頂点を目指して登っていない凡人である私には、 いたずらに歳を重ねるだけで一生吐けないことばでしょう。若いのにえらいなあと、ただただ感心。

 「クマテツ」こと、イギリス・ロイヤルバレエ団のプリンシパル(首席ダンサー)、 熊川哲也はロンドンのオペラハウスの改修工事のため、このところ日本にいて、 彼のコメントが時々聞けるのですが、彼も言いますねえ・・・。  ヨーロッパの伝統芸術たるバレエに、東洋の小柄な若者がチャレンジしてプリンシパルになったのだから、 いわば彼もバレエ界の金メダリスト。 技術点もさることながら、表情やスタイルなどの芸術点が大きく左右するバレエで、 ハンディをかかえながら一流になるのだから、体操の床運動で金メダルを取るよりむずかしいだろうな、 と想像がつきます。  自信家でキザな印象を受ける彼ですが、じっくり話している彼を見ていると、やんちゃな反面、 とてもクールで理知的な若者だと思いました。
「世界がマーケットだ・・・。」と、対談の最後に言い切った彼の言葉は、とても重い。

 スポーツや芸術の世界では意気揚々と、海外に羽ばたいている若者が目立ちます。
願わくば、政界にも、井の中でドロ試合なんかしない「クールガイ」が出てきて欲しい、今日この頃でありますネ!

待ってるからね!
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2月16日号



「スケート靴、買って!」

 人混みと暖房の効きすぎでムッとする、病院の待合い室の正面にある大きなテレビ。 それには「長野オリンピック」の熱い闘いが大きく映し出されていた。
私は義母の薬をもらいに来て横の壁際の椅子に座っていたが、テレビには没頭できないでいた。
 病院はいわば人間の修理工場。
故障したり、古くなってあちこちガタが来てしまったりしている、失意のなかにいる人々が、 薬待ちや診察待ちのもどかしい時間の合間に、見るともなく見入っている。

 テレビでは、人間の一番美しいところ、力強いところを最大限にアピールし、 ギリギリの限界まで磨き上げた人々が、世界中から集まって競い合っている。

 待合い室の人達はどんな思いで、この、人間の一番絶頂期の中にいる人々を見ているのかしらん・・・。
「ああ、素晴らしい!」と感動してまた新たな意欲を燃え上がらせているか、 「いいよな、あんたたちは・・・」と鼻白む思いでいるか、 「私にもこういう輝いている時代があった・・」と遠くを懐かしんでいるか・・・。

とまれ、見る側にも百人百様のオリンピックがあって、CMの風間杜夫演じるタクシー運転手にも、 華々しい選手時代があって、「20世紀最後の冬、長野オリンピック」が繰り広げられている。

 自然破壊だ、ムダ使いだと、オリンピック開催にあまり気乗りのしない部分もあったのに、 いざ幕が上がればやっぱり熱狂してしまう。それだけ、オリンピックの魔力は「すごい」ということかな?
 人間の能力の一番すばらしいものを、ポジティブなものを、そこにたどり着くまでの苦労を抱えながら見せ合うのだから、 これほどの人間讃歌はないし、感動を呼ばないわけないよネ。

 私の一番の興味はフィギュァスケート。
高校時代、東京オリンピックの「体操の華」、ベラ・チャスラフスカを見て感動し、 大学に入るや未経験で女子体操部を作った無謀な私だから(当然の如く一年で挫折!)、 フィギュァのペアやアイスダンスを見ていると、またまたムズムズしてくる。
「ああ、私フィギュァもやりたかったんやわあ〜!」と美しいスケーティングに涎をたらしながら言うと、 「身の程知らず・・・」と
一言、ダンナが冷たい現実を投げ返す!

 ダンスの華麗さと、スケーティングのスピードがブレンドされ、やっぱりこの世のモノとは思えない美しさが リンクに咲き乱れて、連日連夜、私はテレビに貼り付いている。
特に先日の男子フィギュァが感動モノだった。

 スケーティングとフィギュァの完成度から言うと、四位のエルトリッジ(アメリカ)が私は最高だったと思う。
確かに金メダルの、フィギュァ界のデカプリオ、イリヤ・クーリック(ロシア)の、至難のワザ・四回転ジャンプの 正確で安定したテクニックは、とても素晴らしかったけれど、ジャンプを除いたスケーティングやフィギュァには、 まだまだ青さが目立ったと思う。

 銀メダルのストイコ(カナダ)は、ナヨッとした貴公子タイプが多いフィギュァ界ではかなり異形で、 ずんぐりして顔が大きく、手足が短い。がしかし、そのハンディを上回る力強いスケーティングと切れ味の 鋭いステップは「お見事!」とかけ声かけて、拍手をしてしまいそう。

 そして銅メダルは世界中の女をウルウルさせてしまった、フィギュァ界のジゴロ、フィリップ・キャンデロロ(フランス)。 この人には開いた口がふさがらない。観客を完全に喰ってしまった演技力は、リンクと言うよりも、ミュージカルのステージ!

 昨年の NHK杯のエキジビションでは、スケーティングの最中に、観客席の最前列にいた着物姿の若い女性の前に滑り込み、 あっと言う間もなく彼女の唇を奪って、そのまま何喰わぬ顔でスケーティングをやってのけた男。全国の日本男児を敵に回し、全国の日本女性に「私にもチューをして・・・!」と思わせた、天下の「ドンフアン」。
 演しものも、「ダルタニアン」で三銃士のような中世騎士の衣裳に、髪型、口ひげ。
ドンフアンの道具建てが揃いすぎていましたネ。
 今回はその「ダルタニアン」を一層磨き上げ、ショートプログラムで五位だったのをフリーで一気に銅にまで食い込んだ。
 金・銀・銅、それぞれ個性とワザのある面々がそろい踏みしたけれど、エルドリッジにも私はあげたい。
最もスケートらしい滑らかなスケーティング、手先にまで神経の行き届いた洗練されたフィギュァに、私は陰ながら、 プラチナメダルをあげたい。

本田君や、田村君もこれからが楽しみ・・・。


人間ってほんとにすばらしいですね!  さよなら、さよなら、さよなら・・
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2月9日号



長らくご愛顧いただきましたが・・・

「もう私のページ全部閉じて!」
「何でやねん、美少女?うんぬんのとこだけ、ほんならはずすワ」
「あかん、全部とってしもて!」
「親の楽しみ取る気か?」
「娘をダシにして遊ばんといて!」
「ええダシ出てんのになあ〜」
わがダンナ、なにわのおっちゃんと娘の親子げんかの1コマです。

 この2週間の間にテレビ局在阪、東京キー局含め3局から娘や家族に出演依頼の電話があって、 娘はとうとうキレてしまった。
まじめな番組ならまだしも「スーパーコギャル」だの何だのと見せ物にされるのは、かなんということらしい。

 この頃のテレビ局、ネタ探しにホームページ漁りをしているらしくて、わがファミリーページの「テコンドー」、「美少女?格闘家」なるタイトルに引っかかるわ、引っかかるわ。

 娘は中学1年から近所の道場にテコンドーを習いはじめて現在5年、中学3年の時には最年少で黒帯にもなっている。
2年前道場に日本テレビから依頼があって「たけしの超元気が出るテレビ」「美少女格闘家シリーズ」に出演したことがある。初めてのこともあって乞われるままに出演したのだけど、番組は女子高生の異種格闘技大会と銘うったかなりショーアップされた演出だった。

 必要もないのに3メートルの高さの上の直径3メートルの土俵のような狭いリンクの上で闘わされ、娘は“押し出し”で3メートルの高さから落ちて今だに腰痛が起きている。  その後すぐ、マガジンハウスの“オリーブ”編集室から取材がやってきて96年のホープとか何とかで広末涼子さんなんかも出ている特集ページにも載った。

 その後、おっちゃんはHPを開設して娘を大ダシにした。
 3人の子供らはHP開店記念のにぎやかしというか、おつき合いというかそれぞれのページを出してくれたが、その後の反応は冷たいモノ。全然ページを更新する気もない。

 ファミリーページといっても、なにわのおっちゃんとおばちゃん二人で遊んでいるといった感。
東京にいる次男なんて、大学のインターネットで友人が偶然うちのページを見つけないかと冷や冷やしているとまで言う。(大阪の中学の同窓生には見つかって電話がかかってきたらしい)

 私もガリ版日記で子供らをダシにしているし、こんな具合じゃ、子供らにとって不肖の両親、「しゃあない親やな」ということかな。

 とにかく娘は「華の18歳」、「ダシにされてカスカスになるのは、かなん」というので、強権オヤジだったはずのなにわのおっちゃん、回し蹴りが飛んできたらこわいのか、スゴスゴと自慢の美少女?のページを閉じるらしい。
 息子らもどんなダシにされているか知らぬがホトケで、ガリ版日記の内容をもし読んだら、えらいことになるやろか?
「一切、ぼく等のことをネタにすること禁ズ」なんてネ。
ほんなら、私も「親の趣味に子供がゴチャゴチャ言うナ〜」と吠えるかもしれない。

 それにしても、毎週毎週、一生懸命日記書いているのに私には1回もテレビ局からお呼びがかからない。 ほんま、日本のマスコミって若者におもねる傾向があるね。

TV局もなにわのおっちゃんも熟女の良さを知らんネ!

PS:なにわのおっちゃんの知り合いの番組制作関係者が、「倦怠期の中年夫婦がインターネットのホームページを一緒に作っていく過程で再び仲良くなっていくというストーリーは、現代にぴったりのドラマになるんとちゃうか?」という話もあったけどね。
内館牧子さん(有名な連続ドラマのシナリオライター)取材してみませんか?
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