
景子さんへの直接メールアドレスが開設されました。
ご感想をどしどしお送り下さい。
tf000084@psinet.com
目 次
【11月30日号】【11月20日号】
【11月11日号】【10月26日号】【10月2日号】
バックナンバー目次
11月30日
「ターキー、デイ」
味覚的にはアメリカ人のうちの娘から、「今年のサンクスギビングこそターキー」の
リクエストがきたのに、どうしてもターキーが好きになれない私は、ローストビーフ
を焼くという案を提案し、めでたく妥結できました。
今朝、いつものお肉屋さんにでかけると、長蛇の列ができています。
「ここはターキーレーンよ」
そうでした、明日のサンクスギビングに備えて予約しておいたターキーを受け取りに
くる人専用の列だったのです。
アメリカ各地から里帰りしてきた一族郎党が集まって、この日は朝から晩まで食べて
食べて食べまくります。10キロのターキー、5キロのローストビーフ、スタッフィ
ング、スイートポテト、コーンブレッド、デザートはパンプキンパイにアップルパイ
、スイートポテトパイにアイスクリーム。
サンクスギビングはアメリカ人にとってはお正月のようなもので、今日は大晦日の買
い出し気分だなぁと、赤ちゃんよりも大きいターキーやデザートの箱をいくつも大事
そうに抱えて帰っていくアメリカ人を見ながら考えていると、
「今日は何が欲しいの?」と、いつもやさしいオーナーが声をかけてくれました。
「ローストビーフ用の骨付き肉欲しいんですけど、明日ここ開いてますか?」
「サンクスギビングだからお休みだよ、すぐに用意しといてあげるから、後でとりに
きてね」
明日はお店もみんな閉めてしまうんですけど、来たばっかりの年にはそんな事も知ら
ず気楽に出かけて、お昼ご飯を食べられなかった記憶があります。
車も多く、なんだかあわただしい歳末の気分であちこちで買いものを続けます。
サンクスギビングにはつきものの、クレメンタインというみかんも忘れてはいけませ
ん。
この季節になると登場する小粒のみかんで、木の箱に入って売られています。
懐かしい日本のみかんのような甘くて酸っぱい味がして、コタツに入って食べたくな
る味です。
ちょっと離れたショッピングモールまで新鮮なシーフードを買いに行くついでに、隣
の店で安い衣料品を買って辛抱強くレジに並んでいたら、黒人のお姉さんがレジの操
作を間違えてしまい、レジはそこでストップしてしまいました。
「オー、マイ、ゴーッド、ディス イズ ザ ワースト、頭の中ではわかってるんだ
けど、うまくいかないのよね」と大袈裟に嘆く彼女にむかって、
「深呼吸、しんこきゅう、みんな忙しい日だから、落ち着くのよ〜」と笑顔で言って
いたおばさんも、たくさんの品物を持ってレジに並んでいる一人なんですよね。
「3センチはありそうな長いツメではレジはうまく打てないよ」と、心の中でぐちっ
ていた私もちょっと反省して、いっしょに深呼吸。
ローストビーフ用のホースラディッシュ(辛み大根)と大ハマグリを買って、ここで
の買物は終了だけど、
またまたレジは大混雑、ぶつかって買ったばっかりのジュースのびんを落して割る人
がいたり、駐車場で交通整理に汗だくなおじさんがいたり、いつもはのんびりと静か
なこの街がこんなにあわただしいサンクスギビング、イブです。
お肉屋さんに戻って、お肉を受け取ったら、おじさんがにっこり微笑みながら「ハッ
ピー、ホリデー!」
「ハッピー、ホリデー、ツゥ ユー ツゥ!」なんだか、とっても幸せな気分になり
ました。
サンクスギビングで美味しいものをたくさん食べて体力をつけたら、次の日からは年
末の大安売りが待っています。
この日だけはデパートも早朝から営業し、クリスマスギフトを買うために、客がどっ
とくりだすのです。
いつも行くアウトレットも早朝7時からの営業らしく、なかでも早朝限定の目玉商品
はかなりの魅力なので、6時には出発するぞと意気込んでいる私ですが
そのわりに、財布の中身はあんまりハッピーじゃないんだよなぁ・・・・・・。
TOPに戻る
11月20日
「スカンクの恐怖3」
今朝、車のドアを開けて乗り込もうとしたら、スカンクの強烈な匂いが鼻をつきまし
た。
「やっぱり、やられたのかも・・・・・」
昨日の帰宅途中、もうそろそろ我が家というところで突然スカンクの匂いが車の中に
漂ってきたのですが、この時期、スカンクの匂いがするのは日常茶飯事なので、さほ
ど気にせずそのまま自宅の前に車を停めておいたのです。
一晩も経っているのに車内にこれだけのスカンクの匂いが残っているのはただ事では
ありません。暗くて良くわからなかったのですが、もしかしたら誰かにひかれたスカ
ンクの死骸が道路にあって、それに気がつかないで、私の車でさらにひいてしまった
のかも?しかし、それらしい匂いはタイヤからはしてこないのです。外部は何の匂い
もないのに、車に乗ると強烈な匂いがどこからかたちこめていて、しばらく運転して
いると鼻が麻痺してしまって匂いは感じなくなるのですが、だんだん頭が痛くなって
きて、目もしょぼしょぼしてきます。匂いを経験した事のない日本の友達は「エンジ
ンルームの中でスカンクが死んでいて、その匂いが車内に漂ってくるんじゃない?」
などといいかげんな事を言って私をおどかしますが、原因不明のこの匂い、早くなん
としたいのです。
スカンクといえばAさんですが、彼女の家は庭に大きなスタジオルーム(離れ)があ
って、最近その床下にどうもスカンクが巣を作ってるらしいという事を発見したんだ
そうです。
また前のように(スカンクの恐怖2参照の事)スカンクのガス(実は液体だそうです
が)をかけられるのはもうこりごりなので、動物を捕獲してくれる業者に依頼してス
カンク捕獲作戦を決行する事にしたそうです。
2つの業者で見積もりを取ってみたらしいのですが、一社はスカンク捕獲料が650ド
ル、床下にスカンクが入り込まないようにする網の取り付け料が850ドル、あわせて
1500ドルの見積もりでした。
もう一社はスカンク捕獲料金1匹目が100ドル、2匹目からは 80ドルというかなり安
めの見積もりでした。
そこで、安い方の業者に依頼したらしいのですが、スカンクを捕獲する方法というの
は、プラスティックの円筒形の罠の中にスカンクをおびきよせて、入るとフタが閉ま
る仕掛けになっているらしいのです、スカンクは臭い液体を発射する前に尻尾を逆立
てて威嚇のポーズを取るようですが、この円筒形のつつだと、威嚇のポーズが取れず
、液体も発射しにくくなっているようです。
捕獲用の罠はスタジオルームのスカンクの巣の近くに二つ置かれ、毎朝入っているか
どうか業者が確認にきます、Aさんは台所の窓から様子を観察して、スカンクが罠に
はいるのを楽しみにしていたらしいのです。ところが3日間ほどで、スカンクがもう
四匹も罠の中に入ってしまいました、それだけでもう340ドルも支払って、次の日も
朝何やら2匹も罠にかかっている様子で、また160ドルも払わなくちゃいけないのか
とドキドキしていたらしいのですが、今回はスカンクではなくアライグマで、Aさん
は、胸をなでおろしたそうです。でも、スカンクはオスがいろんなところに匂いをつ
けていって、それをかいだメスがあちこちから集まってくるそうなのです、だから、
オスがいればメスが何匹でもどんどんやってくるらしく、ここにきてAさんは業者の
選択を間違った事に気がついたらしいんです、何匹でも取れるという事は果てしなく
料金を払わなくちゃいけないという事で、こんな事なら、もう一方の業者で取り放題
の契約をしておけば良かったと後悔しているようです。
捕獲しても捕獲しても、どんどん出てくるスカンク。
いたちごっこならぬスカンクごっこ状態で、Aさんにとってのスカンクの恐怖は果て
しなく続いているのでした。
TOPに戻る
11月11日
「NYシティマラソン」
世界でもビッグな大会の一つに挙げられるNYシティマラソンは毎年11月の第一日曜日
に開催されます。
今年の大会は11月1日、ちょうどハロウィンの次の日でした。
NYに最近駐在したばかりのTさんの幼馴染みのYさんがこの大会に出場するために日本
からやってきました。
彼女は30代後半の花の独身OLで、今までにもホノルルを始め国内外でのマラソンに出
場しているらしいのですが、NYシティマラソンへの出場は今回初めての経験で、走り
終えて次の日、たまたまYさんを買物に案内する機会があって、NYシティマラソンの
感想を聞く事ができました。
このマラソンはマンハッタン島の南にあるスタッテン島を出発してベラザノナロー橋
を渡り、ブルックリンに入って北上、マンハッタン島にはクイーンズボロ橋を渡って
入り、NYの5つの区をすべて走って、セントラルパークにゴールするというコースら
しく、最初の橋を渡ったころから、道路の両側は応援の人垣でいっぱいで、音楽を鳴
らして声援したり、プラカードを掲げたり、応援者がこれほど一緒に楽しんでいる大
会もめずらしく、マラソンの参加者3万人にたいして、観衆はなんと300万人を超え
るのだとか。
お祭り騒ぎが大好きなニューヨーカーらしいといえばらしいのかもしれません
また、スタート前に、参加者が身体を暖めるために着ていた物を脱いで放り投げるた
めに、付近の木はウエアで鈴なりになり、木の高いところにひっかかる程大きな歓声
があがるそうです。
大会後回収されて洗濯されたそれらのウエアはホームレスなどにプレゼントされるら
しく、ここでもボランティアが活躍しているそうです。
ブルックリンでは、街ごとにユダヤ系やアフリカン系、ヒスパニック系と応援する人
種や街並が違って来る事もおもしろく、さすがに「人種のサラダボール」といわれる
NYだけあると感じるそうです。
ホノルルマラソンは沿道の応援もおとなしく、人垣はときどきとだえることがあるら
しいのですが、NYシティマラソンでは厚い人垣が全コースにつながっていて、みずし
らずの沿道の人がキャンディや飲み物を差し出してくれたり、マッサージのボランテ
ィアがいたり、観衆の熱い声援で走らされ、応援者との一体感が感じられる大会だそ
うです。
なかでも、もっとも感動するのはクイーンズボロ橋を渡ってマンハッタン島に入って
からで、さらに観衆が増え、摩天楼の谷間のファーストアベニューでは、大声援がビ
ルに響きわたり、世界一の大都市を走れる喜びと走る幸せに胸があつくなり、セント
ラルパークの紅葉の中をゴールインしたときには、最高の大会だったと思えたそうで
す。
身体の調子がよくなくて、大会前の数カ月はほとんど練習してなかったため、最初は
10キロでやめるつもりだったのに、観衆の大声援に乗せられてとうとう最後まで走り
抜いた彼女ですが、私と会った日には、痛そうに足をひきずり、ペンギンのようによ
ちよちと階段を降りていました。
大会の前日にはインターナショナルフレンドリーシップランという、海外からの参加
者が友好を深めるミニマラソンもあって、Tシャツや帽子を交換しあったりするそう
ですが、ちょうどハロウィンとも重なったため、仮装をして走るメンバーも多く、七
五三のときの長じゅばんを着て走った彼女は、人生で最初で最後だというくらいもて
て、何回も記念撮影の誘いを受けたそうです。
42.195キロを前日に走り終えぼろぼろの身体の彼女のきらきら輝く目が印象的で、何
かオーラのようなものが出てるような気がして、学生時代から走るのが大の苦手な私
にさえも、NYシティマラソンの魅力がわかったような気がしました。
来年は30周年の記念大会だとかで、もし、NYにいたら出てみたいと考えた私はかなり
無謀でしょうか?
TOPに戻る
10月26日
「Silent Auction」(サイレントオークション)
娘が通うアメリカンスクールでは毎年秋にお祭りがあります。
たいていは、ハロウィンの前の週と決まっていて そのためか、Scare Fairという名
前がつけられています。
去年は雨、一昨年は嵐で停電するなど天候に恵まれませんでしたが、今日は雲一つな
い秋晴れでした。
私は、ボランティアとして2時間ほどお手伝いする予定になていましたが、12時ちょ
うどにボランティアのブースに行くと、なんと11時半からの登録になっています。あ
わてて担当のブースに走って行って、「ごめんなさい、30分おくれちゃったわ」と言
うと、「だいじょうぶよ、まだ誰もお客さんは来てないから」
担当のブースは景品交換所で、6人もいるボランティアはみんな暇そうにしているの
です。
チケット売り場でチケットを買い、輪投げや、ボーリング、プラスティックのお皿を
ボールで割ったり、バスケットのゴールにボールを入れたりと極めて単純ゲームをや
って、うまくいくと木のトークンがもらえます、それを集めると、景品と交換できる
のですが、景品もすべてハロウィンに関連したもので、目玉のボールや蜘蛛の指輪、
シリコンのような素材でできた身体のパーツ(耳、鼻、指など)いかにも悪趣味なも
のばかりなのです。
暇をいい事にハンバーガーを頬張りながら、世間話に花が咲いてるあいだに時間は過
ぎて、無事にボランティアから解放されました。
会場になっている運動場のあちこちではフェイスペインティング(顔に好きな絵を描
いてもらいます)をしたり、ハロウィン用のかぼちゃが売ってあったり、アメリカを
代表するファーストフードのハンバーガーやホットドッグの屋台からはおいしそうな
香りが漂ってきます。カントリーキッチンという名前のブースではいかにも甘そうな
ケーキやクッキー、ブラウニーなどがいっぱい並べられています、もちろんこれらは
全部父兄から寄付されたものです。
骸骨と一緒に記念撮影するブースがあったり、お化け屋敷があったり、子供たちはほ
んとうに楽しそうにはしゃいでいます。 このフェアのスタッフのお母さん達はお揃
いのオレンジのTシャツにサングラスでハンディートーキーをもってきびきびと動き
回り、運営がうまくいくようにあちこちで指示をしています。
もちろん、すべてのブースは父兄のボランティアで成り立っているのです。
サイレントオークションもあって
1、バーベキューパーティーに必要なケータリングサービス35人分
2、下院婦人議員ニータと一緒にディナーを取りましょう、ビルとモニカの話も聞け
るかも
3、あなたのお子さんと9人のお友だちをタウンのお巡りさんが警察と牢屋に案内し
てくれます。
もし、いい子にしてたら、牢屋でのロックアップも経験できますよ。
4、ミュージカル「レ、ミゼラブル」のチケット4枚と特別にスタッフが案内するバ
ックステージツアー
5、フィットネスセンターの3ヶ月のメンバーシップ
6、ドクター◯◯のカウンセリング券
7、スポーツ雑誌の編集長と一緒にスタッフミーティングに参加したあとニックスと
レインジャーのホームのマディソンスクエアガーデンを特別に案内します。
など、とってもユニークなアイテムはすべて父兄から寄付されたものです。
また、先生バージョンもあり
1、クライン先生とアイスクリームを一緒に食べにいける権利
2、体育のサベージ先生と2時間のテニスレッスン券
3、図書館のクイットマン先生の1時間特別読み聞かせ
4、ニーママン先生とお昼にマクドナルドに行きましょう。
5、メイヤー先生が夕ご飯に中華料理につれていってくれます。
6、1日校長先生になれる権利
など、これらは、子供たちが50セントで賭けて、権利を引き当てる抽籤が最後に行わ
れます。
娘も大好きな先生の権利を引き当てるために発表の1時間も前から待っていたのに、
見事にはずれてしまいました
日本の学習発表会のようなものとは全く違って、父兄のボランティアとドネーション
(寄付)で成り立っている。
秋のフェアはいかにもアメリカらしい学校行事と言えるでしょう。
日本で幼稚園を4ヶ月しか経験してなくて、バザーなどにもあんまり行った事のない
私達には、このアメリカの素朴なフェアが秋の代表的な行事の思い出として、いつま
でも記憶に残ることでしょう。
TOPに戻る
10月2日
「日本への一時帰国 2」
その5「携帯電話」
日本に帰ってから驚いた事の一つは携帯電話の普及でしょう。
どうしてこんなにみんな持ってるんだろうと思うくらい、喋り乍ら歩いてる人もいっ
ぱいいるし、子供まで持ってるし、電車に乗っていてもあちこちで呼び出し音が鳴っ
ているし、その曲が、祝い舟だったり、ミッキーマウスマーチだったりするのは笑え
ます。
携帯電話用のアクセサリーもたくさん売ってるし、ドラエモンやキティーちゃんの電
話までもあるようですが、最近は、電話器自体を借りるのには費用がほとんどかから
なくて通話代だけ払えばいいようで、街を歩くとどこにでも携帯電話を販売している
ブースを見かけました。
おまけに小さいんですよね、アメリカの物はきっと2倍はあると思います、重くて
大きい携帯電話です。
だから、そんなにアメリカでは普及していないんでしょうか。
便利だから普及してるんだろうけど、これほどだとは思っていませんでした。
サラリーマンならまだしも、一般の人がそんなに頻繁に連絡を取る必要はないと思い
ますが、持っていればなにかと便利で、待ち合わせの時などには威力を発揮してくれます。
でも、電話代がこれだけ高い日本なのに、これだけ携帯電話が普及しているという事
は、やっぱり私にとっては不思議な気がします。
その6「スリップドレス」
女子高生が短めのスカートで真夏だというのに同じような白いベストを着ているのに
驚きました。
下火になったとはいえ、ルーズソックスも見かけましたが、暑苦しくてだらしない印
象しか受けなかったのは、私がおばさんだからなんでしょうか。
アメリカの学生は制服はありませんが、私服といっても、すごくシンプルな服装です
、夏はTシャツに短パン、冬はそれがジーンズに変わるくらいで、ブランド品を持っ
ている子など皆無です、同じようなディパックを背負って、学校に通っています。
休みの日でも、化粧などはほとんどしていませんが、輝くようなスマイルが眩しいく
らいです。
ちょうど夏に帰国したせいか、ほとんど下着のような洋服を着ている若い女の子が多
いのにも驚きました。
そのうえ、下着のひもまでも見せるのが、ファッションのひとつになっているようで、
若さを見せつけるようなスリップドレスを流行だからといって着て、誰もが同じよう
な化粧と、同じような髪型、内面的な美しさや個性は、日本の若者にはなにもないような気がします。
海外旅行にも あのスリップドレスを着てでかけて、売春目的に入国するのかと誤解
されてしまい、どこかの国の税関の別室で厳しく取り調べを受けてしまったというウ
ソのような話が妙に説得力のあるものに聞こえました。
その7「デパートは試食天国」
NYでは売っていない日本食料品を探すのが難しいくらい、ほとんどの物は手に入ります。
でも、それは味を気にしない場合の話で、やっぱり食べ物の種類が豊富でおいしいの
は日本です。
帰国直後の日本の味に飢えていた頃、ふと出かけたデパートでおいしそうな匂いな誘
われて地下の食料品売り場にふらふらと足を踏み込みました。
新宿の大きなデパートには、ほんとうに、感激するくらいのありとあらゆる食料品が
売られていて、何を見てもおいしそうなのです、アメリカのスーパーのように、ただ
山盛りで、量はあっても、味もそっけもないという販売のしかたに慣れている私にと
っては、日本の食料品売り場は上品で、まるで宝の山のように思えます、
そのうえ、あちこちに試食コーナがあるではありませんか、
ラーメン、こんにゃく、パン、うどん、干物、練り物、あれもこれもどんどん試食を
勧められて、のどが乾けばお茶もコーヒーも、ワインまでも試飲できるという、なん
と楽しい場所なんでしょう。おまけに、デザートまでついています、なんでもおいし
くて、これも食べたい、あれも食べたいと、ついつい買ってしまいそうになる自分の
気持ちと戦いながらの楽しい食料品売り場めぐり、日本に旅行に来る外国人にも、ぜ
ひぜひすすめてあげたい観光スポットですねぇ。
その8 「嫌煙権」
NYに住んでいると、家族にたばこを吸う人がいない限り、他人のたばこの煙りを吸う
という事は皆無に近いのです、レストランも禁煙、飛行機ももちろん全席禁煙、公共
の施設も禁煙で、オフィスも建物事体が禁煙のところが多いので、外にでてニコチャ
ージをしている人はマンハッタンなどでも良く見かけます。
日本でも、病院などに喫煙コーナーが設けられていたりして、数年前よりはかなり進
んでいると思いましたが、まだまだたばこを吸う人も多いし、女性の喫煙者も多いの
が印象的でした。
帰国してすぐに、某チャットの仲間が大阪でオフをしてくれました。
始めてのオフという事もありかなり緊張もしましたが、宴会が進むにつれて私の目は
ショボショボしてきて、息も苦しいような気分なのです。
宴会場の個室の天井附近にはケムリがもうもうとしています。
このときには他の団体のお客さんもいたので、喫煙している人が多かったのでしょう
4年間ほとんどたばこの匂いすら嗅いだ事がなかった私にとっては、かなりつらい環
境でした。
しかし、これも何度もオフに出ているうちにけっこう慣れてくるもので、それほど気
にはならなくなるのですが、
まだまだ保護されていない日本での嫌煙権。
居酒屋でタバコ禁止のところはないと思いますが、たばこがきらいな人にとっては、
居酒屋でも禁煙コーナーや禁煙ブースを設けると案外受けるかもしれません。
TOPに戻る
バックナンバー目次
景子さんへの直接メールはこちらへ。
tf000084@psinet.com
極楽とんぼへ