●住吉大社御田植神事/取材レポートP1(1997.06.14)


重要無形民族文化財の華やかさ

重要無形民族文化財指定
住吉の御田
住吉大社「御田植神事」


【由緒】
 田植まつりは全国で行われていますが、特に盛大で歴史があるものとして 有名なのが住吉大社の御田植神事である「御田」(おんだ)です。 毎年6月14日に行われます。

 社伝によれば1760年ほど昔、神宮皇后が長門の国から植女を召して 御供田を植えさせたのが始まりと言われています。
植女は、旧社領の堺乳守(ちもり)に落ちついて代々奉仕したそうです。 植女は後に乳守の遊女になったので、遊女たちも実際には田にも入った そうですが、いつの時からか替植女に苗を渡して代わりに植えてもらいました。 明治維新以降は新町廓の芸妓が奉仕することになりました。

 御田植神事は、昭和46年無形文化財に指定され、昭和54年に重要無形民族文化財 に指定されました。


【概要】
 午後1時から、神事参加者、宮司以下神職、八乙女、植女、稚児、御稔女、風流武者、 住吉踊りの子ども達、替植女、奉耕者等が石舞台で御祓いを受け、第一本殿にて神殿に 供えられた早苗が植女に手渡され、祭儀が済むと宮司以下が行列を整えて神田にわたります。

 神水による御祓いのあと、植女から替植女に早苗が渡され、田植えが始まります。 田植えが行われている間、神田の中央の舞台や周囲で舞や踊りなどの行事が行われ、 これらの行事が終わった頃に田植えが終わっています。

まずは、神事への参加者全員の御祓いが石舞
台で行われました。

 

 

稚児がおもいっきり牛若丸のような化粧をし
てもらい、そのかわいさから、カメラマンの
注目の的。
付き添いのおかあさんも緊張気味にこの華や
かな行事に参加していました。


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