もうすぐ こちらに来て一年になります。あまりにも多くの経験を通して英語の奥深さ、母国語のありがたさ、を痛感し、アメリカという国、そしてアメリカ人、アメリカ文化を完全に理解しきれていないことをこの頃感じています。この大学に来た頃の新鮮で表面的なアメリカ人やアメリカ
文化への適応ではなくて、もっと奥の深い関わりになってきているということです。おそらく 時間が必要なんでしょうね。しかし本当によい友人達に恵まれて、友情を育んでいることも事実でありがたく思っています。
邦子さんも子供英語のチューターをはじめられたのですね。50歳を過ぎてからの新しい挑戦に心からエールを送ります。我々も教科書に載っていない、文法なども無視した授業中のデイスカッション、そしてその内容がテストに出されるのにはまいりました。このごろやっと慣れてきましたが、、、たいていの留学生が最初にぶつかる壁だそうです。何気ない会話はホンと難しいですね。邦子さんも短期の留学を考えられてはどうですか?やはり生の英語は迫力がありますよ!
さて今日は夏休みに入ってから6月に一回 8月に一回行った旅行について感じたことをお話しますね。
両方とも仕事の休みの間の3日間程度の小旅行です。6月に行ったのは中西部のサウスダコタ州のラッシュモアというところで4人のアメリカ大統領が大きな岩山に彫られていて、ヒッチコックの”北北西に進路を取れ”という映画で有名になった場所です。砂漠の中での4人の大統領は圧巻でした。またそのあたりはインデアンのスウ族の本拠地でもありカスター将軍率いる白人との壮絶な戦いがあったことでも知られています。いま、そのスウ族の酋長の勇敢さをたたえて4人の大統領よりもズット大きい彫刻がひときわ大きいちがう岩山に建設されていますが、完成するにはあと50年かかるといわれています。アメリカの開拓の歴史を垣間見たような気がしました。
何といってもアメリカはデカイです。それともうひとつ、私は”大草原の小さな家”というアメリカからのテレビ番組が大好きでしたが、その主人公のローラが一時住んでいた家もその近くにあり、アメリカ人のフロンテァ精神を大いに感じました。空港なども見渡す限りの大草原の中にポツンとある小さな田舎の空港でしたが、おもわず、”大草原の中年おばさん”としてローラになりきっていました。(自分でもチョッと怖い!)
8月始め、やはり3日間の仕事の休みを利用してこんどは我々が住んでいるワシントン州北部のノースカスケイドハイウェイ(ループ)をドライブ旅行してきました。とてもいいからと 友人に推薦されたのですが 全工程 400マイル(640キロ)ものコースで、途中、カスケード山脈の氷河、神秘的な湖や、ドイツ人が移住したドイツ村、西部劇そのままの村などがあったり、南に下ると砂漠のような荒涼とした風景が続いたり、また海に出て島をとおりフェリーで帰って一周するという大変変化に富んだすばらしいドライブコースでした。泊まるところもアメリカ流に安いドライブインやB&Bなどを利用して快適な旅行でしたが、山の中の小さな町で、シェリフにつかまり制限速度オーバーで違反切符をきられてしまいました。あいにく道路工事中のところだったのですが(その場合は罰金が2倍になる)、101ドルの罰金には参りました。15日以内に指定された地区裁判所に連絡しなければならず、憂鬱になりましたが、帰ってから友人仲間(彼らは皆、違反の先輩)たちのアドバイスを受け、3つの選択肢の中から罰金を安くしてもらうべく裁判所で弁明することにしました。とても遅いドライバーで有名な主人が、しかも日本では35年間無事故、無違反だった主人が大学構内での駐車違反(25ドル)に続き約一年間で2回も違反するなんて信じられないことです。
主人もボケてきたのかもしれません。しかしアメリカの誰でも弁明できる民主主義を学ぶよい機会だし、よい経験になると思い、その方法をとりました。主人は今、釈明の英作文作りに必死!です。
というようにいろいろとハプニングも多かった2回の小旅行でしたが、いい経験をし、無事で帰ってこれてよかったです。来週から約2週間我々の夏のバケーションが始まります。カナダを西から東まで列車で大陸横断する予定です。私たちの20年間の目標でした。この一年間がんばった自分たち自身へのゴホウビです。そして秋学期への力を蓄える意味でも有意義な旅にしたいと思っています。
9月6日 深夜に戻ります。そして10日足らずで学期がはじまり、戦争の日々がはじまります。
それでは カナダから帰ったらできればカナダ旅行で感じたことなどをお送りしたいとおもっています。それがこの夏最後のメールになると思われますので。秋学期が始まると勉強に追われて冬休みまでまたご無沙汰してしまうと思います。
それではまたお便りしますね。ご健康をお祈りします。
草々
めぐみ
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