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2月26日号


けだるい2月の昼下がり


どんより曇った2月の寒空の午後。電話もない。
気圧が下がると血圧も下がる私。
ぼんやり、どんより・・・。

事務所のFMラジオから、オダニミサコの歌が流れている。
“自分を見つめ直そう”って。
そうだねェ・・・。
“何でも社会のせいにしないで自分を見つめ直そう”って。
今日の天気(2/26)のようにどんよりけだるく歌いながらも
妙に説得力のある歌ですネェ・・・。

そう言えば昨夜偶然に見たTV番組(関西テレビ0:20〜1:35)
「三橋節子の湖伝説」は久しぶりに感動しましたョ。
ガンで右腕を失った日本画家三橋節子さんは死の恐怖の中で琵琶湖に
まつわる天女伝説の絵を連作で描き続けました。
死の1カ月前に仕上げた絵の天女は天空の中に溶け込んで行くような
透明な姿になって微笑んでいました。
幼い子2人を残して逝く悲しみが竜の眼玉にギラギラと生々しく現れて
いたものが、シリーズの最後の絵には穏やかな解き放たれたような
哀しさに満ちていました。

彼女は昭和50年2月24日に35才で亡くなっています。
燃えるような朱の色と淡いおさえた青や黄土色の画面は一度見た人は
忘れられな絵になると思います。

この番組は神戸に住む女流俳人の方が乳ガンの手術を受けた直後
阪神大震災に会い、身も心も風景もボロボロの状態にあった時、
三橋節子さんの絵に出会って、彼女の絵をたどって行くうちに癒されて
いくという過程を女流俳人が進行役になって紹介したものです。

滋賀県大津市の三井寺の近くの長等(ながら)のあたりにあるという
三橋節子の美術館、ぜひとも今度の日曜日にでも訪れてみようと思います。

ただ今、午後6:45、FMからミスチルの歌が流れてる。
この文を書いていて、ぜひ正確な場所を知りたくなってきちゃった。
ということでただ今、関西テレビの視聴者問い合わせにTELすると
詳しく答えていただきました。こんな時間でも対応してくれるのですネ。

三橋節子美術館
滋賀県大津市小関町1ー1 TEL:0775-23-5101
JR大津駅から徒歩20分 タクシー7、8分
京阪電車 上栄町から徒歩10分だそうです。

あっ、もう7時前になっちゃった。
早く帰ってごはん作らなきゃ。


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2月20日号


数のイメージ


私達の一生で一番関わりのある数字は誕生日の年月日になるでしょうか。
占いでも生年月日で占うのがよくああるので、その数字は結構重い
意味を持ってその人に関わってきますよね。

0から9までの数字は何の意図もない順列なのにいろいろと意味を
考えたり、好き嫌いの感情を浮き上がらせてしまいます。

4とか9は日本ではその音から「死」とか「苦」を連想させて忌み
嫌われていますが、お寺の駐車場のナンバーにもはずされているのには
笑ってしまいました。

一方、西洋では13がキリストが処刑された日というのでホテルの
フロアーも13Fはとばされていますが、私は自分の誕生日の数字
なので、好きになってしまった数字。

3、5、7、11、17、19などのいわゆる素因数は、孤高を誇って
いるような頑固な感じが印象的で気になる数字です。

12は時計の針の一番上に座しているし、トランプのクイーンを連想
してしまって、頭に冠をつけているような威風を感じてしまいます。

そうくると11はやんちゃな王子、1は臣下でありながら特別な力を
持っている、たとえば光源氏のような印象を与えます。

2はその点、どこにも入り込んでくるくると良く働き廻る気働きのある
世話女房のタイプかな。

3はこのところ話題の中年の星、落合やミスタージャイアンツのイメー
ジに飛んでしまう。

一つづつの数字にも人それぞれいろんな思い入れがあるでしょうけれど、
それが組み合わせになると誰もがどーんと溢れるようなイメージの洪水
に襲われることでしょう。

年配の方なら圧倒的に8.15(終戦記念日)の数字は重いだろうし、
最近では1.17が特に阪神間では忘れられない数字になっている。
香港では7.1(香港返還)が大きな転換のシンボルの数字になりそう。
私の忘れられない数字は子供達の誕生日と並んで大切な「11.11」
(想像におまかせします)

もうあと4年で21世紀。
この20世紀は人類の歴史の中でも特に意味深い数字になるんじゃ
ないかと思います。


あなたの忘れられない数字は何でしょう?

ダンナが横から
「7は細い脚がすら〜っと伸びた若い女性のイメージ、8は中年のオバハン
のイメージやナ。」とチャチャを入れる。
も〜っ どこを見てるやら!


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2月13日号


大阪人の心得を2つ


梅一輪、一輪ほどの暖かさ
の句のとおり、少しづつ、少しづつ春が忍び寄っているような気配。

「私的大阪学」を主宰なさっている大阪大学大学院の大西 功さんの
紹介記事が二月六日の朝日新聞の夕刊(関西版)の「楽々クリック」
に載っていましたネ。
この「私的大阪学」の中で、大阪人の心得として、誰かが“ボケ”
たら、一秒以内に“ツッコム”とありましたが、もう一つの必須条件
は“モノを買うときは必ず値切る・・”にあるのでは?

先日、ちゃあちゃん(主人の母)の部屋のテレビが10年余りの寿命
を全うしたのでダンナと新しいテレビを探しに行きました。

あびこ近辺には電気製品の量販店が沢山あって、上新電機、マツヤデンキ、
中川ムセン、ちょっと行けば和光電気と群雄割拠の戦国時代状況、
人口密度が高くて消費が盛んな土地柄、(露店も毎日賑わって野菜な
んかも安いのだ)そういえば、あびこは消費財メーカーの新商品
売り出しのテストマーケティングモデル地区によく選ばれる。
(大阪で服部商店街、千林商店街と並んで下町の典型として捉えられている)
あびこで売れれば「量産GO!」ということになるらしい。
あくまで庶民性というターゲットに絞った商品だけど・・・。

そんな街の電気製品量販店をハシゴして安くてGOODなものをゲット
したわけ。

この頃のテレビはワイド、ビデオ内蔵、BS内蔵とどんどん付録を
付けて、シンプルな普通のテレビは片隅に追いやられている。
BSもビデオもすでにあるので、何もついていない普通サイズの
3:4の画面のテレビが欲しいのに少数派になり、しかもびっくり
するぐらい安くなっている。
(実際、もう日本では3:4の画面比率のブラウン管は生産していない
そうです。)
安いにも関わらず、同じテレビがM店よりもJ店の方が4000円も
安い、うれしくなって「これに決定!」とS社の21型テレビ
「超特価会員特別割引35800円!也」を買おうとしたのですが、
ダンナはすかさず「それでこれなんぼにしてくれるの?」とさりげなく
のたまった。こんな目玉商品を値切る人もいなかったのだろう、にこ
やかで感じのいい店員さんは一瞬フリーズ!。
が、しかし即座に気を取りなおし、彼は電卓をパチパチやりながら
「ええっと、それでは34000円でなんとか・・」と答えた。
「こんなに安くしてもらっているのにまだ値切るの? ゴメンネェ」
と私はダンナの筋金入りにあきれ、一応は恐縮してフォローしたのだが
店員さんはすんなり値下げしてくれたのだ。
「34000円、消費税を入れて35020円です。」と店員さんが
レジを打ちながらダンナの方を見ると、すかさずダンナは「細かいの
ないから35000円丁度にしといて」と追い打ちをかける、苦笑い
しながら店員さんも消費税込みで35000円丁度になるように売価を
調整してくれました。
明日の配達の打ち合わせもおわり、伝票をもらって帰ろうとしたとき、
ダンナの追い打ちの一言『なにかおまけつけてくれへんの?』と笑顔
で聞くと、店員さんも笑顔で『もう何もつけられません!』『あっそう』
とやっと駆け引きはすべて終了。(私はあきれてあいた口がふさがらない)
これって何でしょう。“魚心あれば水ごころ”この辺の呼吸なのでありま
しょうか。
ダンナに言わせると「この駆け引きが東南アジアでは非常に役立つ」との
こと。

東京に引っ越した関西育ちの姪っ子は、駆け引きのおもしろさが忘れ
られなくて時々東京でも値切ってみるそうだけど、
「えっ?あんた何言ってんの?」というような不審な表情をされてしまう
のがオチだそうな。

反対に今、東京にいる大学生の次男坊はすっかり東京ナイズしてし
まっている。
東京人は育ちが良くて人を信用しているから値切ったりしないんだって。
(すみませんね!大阪人は育ちが悪くって!)
おうどんのだしの色が岐阜あたりから東に行くにつれて濃くなって
いるそうですが、“値切り”も岐阜あたりからちらほら、まばらになる
のかしらん?

さらにもう1つの大阪人の必須条件は、「気さくですぐにノる」でありましょう。
朝日放送TVの人気番組「探偵ナイトスクープ」を見ているとほんとう
にみんなノってくる。探偵が街角に出てインタビューをすると、買い物
途中のオバちゃん達は「アーラ○○さんやないの、いつも見ているよ、
ホンモノの方が男前やねェ」なんてタレントに隣のにいちゃんという感じ
でタメ口をきいて茶化している。
テレビに出ている人はみんな知り合いという感じ。
「歌を歌って」とか「ゲームをしてみて」とか「走って」とかワケの
わからないことを探偵が頼んでも大抵の大阪人は気軽にノって楽しんで
しまう。

大阪人にとって人生は演劇のステージさ!



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2月7日号


遅咲きのウーマンリブ気分


春立つと 耳にはさやかに聞けねども
日の明るさにぞ おどろかれぬる (なにわのおばちゃん)
でございますね。

先週いいニュースが欲しいと言っておりましたが、ただ今私はちょっと
幸せな気分に浸っております。
どなたか存じませんが、貴方にその気分をお裾分けさせて下さい。

月に1回の絵画教室にダンナと通ってもう2年が過ぎようとしています。
受講生の展覧会を今週中、開いているのですが、たまたま受け付け
当番にて出会った4人が絶妙な気分で意気投合してしまいました。
先輩が2名、後輩が1名のメンバーなのですが、初対面の人も
加えてのおしゃべりがこんなに遠慮もなく本音で盛り上がったのは
始めてです。

今年60才になるというその先輩は未婚の母の先駆者と言えそうな
方でした。淡々と、しかしすくっとシングルマザーの来し方を話して
下さいました。
ウーマンリブのはしりでもあるようですが、初期の頃の運動のような
ヒステリックな「アンチ○○」という感じではありません。
「女は○○でなくちゃならない」という固定観念はなく、「○○と
いう考え方もある」「○○という方法もある」といったような女性
の選択肢を拡げていこうという提案なのだという彼女の言葉に
ヘソ曲がりな私も素直にうなずいてしまうのでした。

確かに、「こうしなくちゃいけない」「こう考えるべきだ」
なんて有言、無言で強制されると誰でも反撥してしまいますよネ。
結果的に同じところに行き着いたとしても、自分の考えで、自分の
好みで選んだという実感があるのと、ないのとでは、その後の責任
の持ち方にも影響してくることでしょう。

例えば、同じ専業主婦をしているにしても、「女は家を守って家事
をするべきだ」と時代の教育やあるいは夫に言われて家事をするのと
「私は家事がしたいから専業主婦をしている」のとでは外から同じに
見えても、その女性の気持ちは大違いですよネ。

もう一人の55才の先輩はトールペインティングの先生をしていらっ
しゃるとかで、個性的風貌と歯に絹を着せない話ぶりの中に包容力
あふれる優しさを感じさせる方でした。

こんなに素敵で活動的な先輩と出会えて、じっくり話ができた私は、
とても力強い味方を得た感じです。五十路を踏み出したばかりの
私は正直言って、これからどんな谷底へ転がって行くのだろうか
という老いの不安がありましたが、自信を持って明るくなんとか
やっていけそうかナという光明を見い出した思いなのですョ。
いくつになっても出会いの可能性ってあるのですネ。

一期一会を再認識!



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