似顔絵は三浦さんに描いていただきました。
似てるか似てないかはご想像にお・ま・か・せ。(^^)
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6月12日号


「ワールドカップだぜっ」

地元、長居スタジアムで今日3時半からイングランドとナイジェリアの試合が行われている。
前日の梅雨入りと台風がぶつかり、不快指数80を越えるジメジメした雨模様の日と打って変わり、今日はドピーカンの快晴!
事務所に出る前にちょっと冷やかし気分で駅前のスタジアムの公園を覗いてみた。
お〜ほっほっほ! いるわ、いるわ。赤と白。イングランドチームの色が公園の森の中でうじゃうじゃとうごめいておりました。まだ12時前だけど、もう充分盛り上がっている。

これだけ白人や黒人取り混ぜて一挙に見るのは、大阪万博以来だにゃ〜☆(ふるっ!)
こりゃ、このまま見過ごして事務所に行くわけにいかんわ・・・。しまったデジカメは事務所だった・・・。この不用意さはおわかりの通り、私自身ちっともサッカーのサポーターはどんなもんかわかっていなかったのよ。ホンに今、現場のお祭り騒ぎに浮かれてにわかサッカーファンになってミーハーすることにした。
で、大急ぎで近くのコンビニに駆け込んで使い捨てカメラ24枚撮りを2本買う。
顔を白と赤に十文字で塗り分けたおにいちゃん。、ユニオンジャックの旗を肩からマントにしたおっさん。ほっぺにペイントした金髪の小さな女の子を肩車にしているお父さん。

みんなみんな、楽しそうに騒いでいる。スタジアム前の公園は、国や言葉、年齢をを越えてサッカーというボール一つでまとまった世界があった。ビールを片手に笑い合っている。私は面白いファッションをしている人達をカメラで拾い集めて行った。
「めいあいていくゆあぴくちゃ〜?」なんていちいち了解を得なくても、みんな「撮って〜、撮って〜!」なんて感じでポーズしてくれる。
そして、「一緒に撮ろうっ!」って感じで私も引き入れてくれて、見ず知らずの人達がシャッターを切ってくれる。

「ベッカム、ななしぇんえ〜ん。オーウェン、ななしぇんえ〜ん!」
イングランドのTシャツをスーツケースの中から広げて売っている、白人のにわかテキヤのニイチャン。
オフィシャルのTシャツが4千円ぐらいだというから、かなりボッタクっているわ〜。
でも、広げる端からどんどん売れている。普通の格好で来た人達にとって、ここで一挙にイングランドサポーターに変身できるんだもの!
こちらのニイチャンはシールをペタンとほっぺや腕に貼って濡れたタオルでゴシゴシしてくれる。しばらく置いておくとペロ〜ンときれいにイングランドマークが☆ 2枚500円なり。
こちらのオッチャンは、小さな台にピンバッジを並べて売っている。2002年長居スタジアム・ナイジェリアーイングランドのデザインのバッジと、白に赤十文字のイングランドマークのバッジを買う。2つで1000円。今日の記念になった!
30分もウロウロしていると、日焼けして腕がジンジンしてきた。今日は34度とか! 太陽もすっかり熱くなっている。上半身裸のイングランド人達は日光浴なのか、亜熱帯の様な日本の太陽に焦がれて、なまっちろい肌が赤く焼けて痛そう・・・。

殆ど赤と白があふれている中で、やっと緑のナイジャリアサポーターに出会った。ベンチの隅っこで静かに新聞を読んでいる。森の中では大きな歓声と人垣がした。かき分けてにわかカメラマンの取材のネタを突き止めた。ナイジェリアの青年が一人、ゴールキーパーになってイングランドの若者達のPKを次々に受けていたのだ。ここで早くも熱いPK合戦が行われている!早口で何を言っているのかわからなかったけれど、「お前サン達のヤワなキックなんかにゃ、オレ様の鉄壁の守備を崩せねえんだよっ!」てな感じだったね

障害者の人達の一行、パナマ帽を被ったおじさん、公園を根城にしているおっちゃん・・・。みんな降って湧いたようなサッカーワールドカップのお祭り騒ぎを「チケット持ってないから、空気だけ吸いに来てん・・・」だって。
私も目一杯、お祭りの空気を吸わせてもらった。40分ほどで現像してもらい、試合前に事務所に着いて、TVで試合の中継を見ながらこれを書いている。先程見かけたサポーターがTVで大写しになっていたりするもんだから、臨場感はこの上もなくアップだわ☆

で、試合前のサポーター達の熱狂に比べると、肝心の試合は何だか盛り上がりに欠けてたような感じがするんだけど・・・!



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