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9月26日号
「いくらにしょうかな?」
先日、新聞に(名古屋キャッスルホテルのレストランは、お客さんに料理の値段を決めて貰います・・・)という記事が出ていた。
ホテル側にしてみれば、話題作りとお客さんに勝負を挑んで、スタッフ共々活性化を計ろうということなんでしょうねえ。でも、値段を決めさせられるお客は、どうなんでしょうねえ?
値段がきめられているから、「あそこは値段のわりにおいしい」とか、「いまいちや!」とか無責任に勝手な事を言い合ってるのに、こっちが決めるとなると、入った時から、食べ終わって出ていくまで、ムチャ、緊張しません?
私なんか、こう見えても根はとても真面目な人間なもんで、店の意匠からスタッフのサービス度やしつけ、ユニフォーム、什器類の好み、料理、果てはお手洗いの意匠や清潔度にいたるまで、「いろんなところにチェックの目を向けて採点していかなあかん・・・」とか思ってしまいそう。
体操競技の採点のように、難易度ウルトラCとかD、着地がちょっと揺れたとか決まったとかで、得点いくら、減点いくら。そんな眼で、店員同志の無駄話・・減点チェック。
ハンサムなボーイさんの笑顔・・・得点チェック。ちょっとスープがぬるかった・・減点チェック。グラスが少し曇っていた・・減点チェック。料理がくるまで待たされた・・減点チェック。だんだん減点法で減っていく・・・。
ええの?こんなことになっていっても・・・。
ま、世の中、そんな意地悪な人ばっかりじゃないから、レストランの心意気を感じて、「どーん!!」と大盤振舞をしてくれるお客さんもいたはることでしょう。
ちなみに、レストランの「希望価格」というのも設定してあるそうです。そして、最低でも、希望価格の38%は、実費としていただく、とありました。
それを聞いて、「そやろねえ〜」と妙に納得・・・・!
名古屋にお住まいの方、料理評論家の気分体験のつもりで、一度、キャッスルホテルのレストランにいってみませんか?
まぁ、実際問題として、 「希望価格」より低い「お愛想」で店を出てこれる人は、かなりクールな人とお見受けします。
私なんか、がめついナニワのオバチャンのように見えて、変に気弱なところがあって、希望価格より低い値段をつけて、お店の人の恨めしげな目線を背中に受けながら店をよう出ません!!
名古屋でおいしいもの食べたい!
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9月20日号
「秋の財布は、やっぱり寂しい・・・」
以前、TVの「探偵ナイトスクープ」で「石切さん」にお詣りしているオバチャン達のカバンの中身を見せて貰う番組をしていた。オバチャン達のカバンの中には、必ずと言っていいほど、ビニール袋と、ゴムバンド、「飴ちゃん」等が入っているらしい。
ビニール袋は、外食したときの残り物を入れたり、ちょっとおいしいモノをおすそ分けして貰ったときに、包むらしい。ゴムバンドは、その時の必需品だ。「飴ちゃん」は、口寂しいときに放り込んだり、お喋り仲間に会ったときのお愛想にいいもんね。
「私らのカバンの中身は、ダンスシューズとレオタード等がはいっているから、そこらのオバタリアンとはひと味ちがうもんね〜!」と、レッスンの後、ダンス仲間と食事をしながら私達は息巻いていた。ところが違うのは、ビニールを持っているかいないかだけの違いだった。
サラダバーの余った「ライチ」や「バナナ」など、各々が紙ナプキンに包んでカバンに入れ始めたからだ。何を隠そう・・・。余ったのではなく、余るようにお皿に盛ったと言うわけだ。
こんなことをするから、オバタリアンの通った後には草も生えないと言われるのだろう。
以前、4人位でこのレストランに入ったとき、各々メニューをえらび、サラダバーはお替わり自由だから、一つ注文して4人で共有しょうということになった。私たちが特に「がめつい」訳ではないのよ。本音で生きるナニワのオバタリアンは、素直にそう思う訳です、「みんなで、つついたらええやんか!」と・・・。
山盛り盛ったフルーツのデザートを「さあ、みんなで食べよう!」と一斉に手を伸ばしかけたとき、「ピーッ!」となる、イエローカードの笛の音!・・・んな訳ないか!
後ろに見張りの店員が立っていて、すかさず、「サラダバーは、お一人様に限ります!後の方は、追加料金をいただきます!」
初めから、「このオバタリアングループはきっとやるゾ・・・」と、眼をつけられていたらしい。レストランの主任の鑑識眼は、正しかったのだ。
それ以来、各々で注文はしているが、ちゃっかりお持ち帰りしている。
かくして、レストランとオバタリアンの攻防は続くのだ。
カバンはそんな訳で、わけのわからないものでふくらんでいるが、財布もこのところ、カエルのお腹のようにパンパンだ。
春の財布は、「張る財布」というのでプレゼントに縁起がいいと、昔から言われているが、漱石さんや、博文さんで一杯なら私もうれしい・・・。そんな方々はチラホラで、殆どレシートやこれ又、訳のわからないもので埋まっている。
中身は、映画のチケットの片割れ、クリーニング屋のサービス券、和菓子屋の500円の金券、雑貨屋の10枚集めると400円値引きという券が9枚! 「うう〜ん・・、気持ち悪〜い、あと1枚なのに〜!」。 困るのがお米やのサービス券。30枚貯めると、タオル、50枚貯めると〜が貰えるというやつ! 30枚ぐらいだと、「しょうむないもん」しかないので、勢い、50枚、100枚と上を目指す。いつまでもってなあかんねんやろ!! そんなもんで財布は詰まっている。オバタリアンのつましい、淡い夢で・・。
スーパーのレシートも1、2日は保管しておく。
たまに、生鮮食品が「ちょっと、匂っていたり」「傷んでいたり」した場合、手間でも、返品しに行く。これはスーパーに対して親切なことだから(商品管理はスーパーの命!)
少々のことでじゃまくさいけれど、実行している。
スーパーのたわいのないレシートに混じって、偉そうな振込領収書がでてきた。
つくづくその金額の大きさにため息がでる。京都と東京にいる、二人の息子の大学の春期の授業料の領収書だ。両人とも、私学の美術系! よりにもよって何で二人とも!という気がしないでもない・・・。
以前テレビで寿美花代さんが、「二人の息子の私大の授業料を払うときは、ことさら本人の目の前で1枚、2枚とお札を数えてやりますネン!」とおっしゃっていた。リッチな芸能人でさえそうなのだから、我らは推して知るべしだが、いかんせん、残念ながら振込なものだから、もろにアピールできない! 願わくば、息子達よ、このHPをみて「更なる勉学の磨きに励まれんことを!!・・・」
ぞっとするような、秋期の納入日も近づいている。
こんな若殿つばめを抱えているから、ナニワのおばちゃん、どんどんオバタリアン化現象加速中。それに反比例して美意識を誇るダンナは、やせがまんするもんだから余計にスネが細くなる!
でも、オバチャンだからかわいいノンよ! オバタリアン現象も・・・。今まで言ったこと、男がしてご覧! こせこせしてて、見ちゃあおれませんよ。
「オバタリアンは、女にまかせろ!」だあ!
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9月11日号
「パキラ・・・幸せの木」
先週は、貪欲な食欲の鈴虫の話をしたので、今回は、我が家の健気な「パキラ」のことを聞いて下さい。
我が家の食卓兼あらゆる雑用机である、大きなテーブルのはしの上にに身の丈80センチ程の「パキラ」の鉢があります。
去年の11月27日、娘が誕生祝いに友達から貰ったと言って、学校から持って返ってきたものです。その時はわずか30センチ位で、挿し木した幹から2、3本枝が出て、モーニングカップ位の小さな鉢に入れられ、かわいいリボンが結ばれていました。
「かわいいネ!」とは言いつつ、(こんな小さな木、いつまでもつやろう・・・?)と内心あまり大きな期待もせず、テーブルのはしに置いておきました。と言うのも、今まで、ベランダの窓際に置いていた丈の高い、値段も高い、ベンジャミンやしゅろと言ったグリーンは、育てるのが難しく何回も枯らしているのです。水をやりすぎたり、直射日光が当たりすぎたのかも知れません。
だが、テーブルの「パキラ」、どんどん新しい枝を伸ばし、どんどん小さな芽をふき、10カ月足らずの間に倍以上の身の丈になって、テーブルの一角で小さな森を作っている!
ところが鉢は昔のままのモーニングカップ大なものだから、この夏の台風の強風を窓から受けて、何度もテーブルから転げ落ちた。大きな鉢に植え替えると、枯れてしまうかも知れないと思い、窮屈そうなのを承知でそのままにしていたのです。
転げ落ちた時に、当然の事ながらせっかく伸びた枝が4本ほど折れてしまいました。折れた3本は、かわいそうなので玄関の花瓶にさしてやって、後の1本は、何とはなしにそのまま放って置きました。
ある日、ふと見ると折れ曲がった所がこぶの様に盛り上がって来ているのです。「あれれ、こいつは自分で治して行くつもりだゾ!」
不思議な感動・・・・!
あわてて菊の花のワッカを副木のように当てて置くと、1カ月後の今では、こぶもしっかりふくらんで副木をはずしても大丈夫!
「こいつは、ここで根を下ろして生きて行くつもりだワイ・・・!」意を決して、大きな鉢に植え替えてやりました。
又新しい小さな芽が出てきています。
「パキラ」別名「幸せの木・・・」。 食卓テーブルの上で、なんとつましく、たくましく幸せを謳歌していることでしょう!
ベランダの窓から2メートル、直射日光が当たらず、風通しも絶妙のこの場所が、きっとパキラにとって1番いいコンディションなんだろうネ!
天井まで伸びたとしても、食卓テーブルから1センチたりとも、動かさないからネ!
「一緒に幸せになろうね!」
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9月4日号
「我が家の共生」
娘は「夜、うるそうて寝られへん・・・」と、こぼしている。
「うるさい?、なんとたわけたことを・・! あんたは風流を解さないのかっ?」
と私は娘の言葉にあきれたが、辺りが寝静まった夜中、玄関脇に行った見て、
その大音声に私もたまげた。
我が家の玄関に、今鈴虫軍団が住んでいる。
これはやはり軍団としか言えないほど、うじゃうじゃと50*30センチ四方の虫ケースのなかで、狭苦しく住んでいる。
そんな虫達が夜一斉に鳴き出すと、「あれ、すずむしが鳴いている、りん りん りんりん り〜ん りん・・・・・」なんてもんじゃない!
この虫達は、毎月お詣りにきてくださっている和尚さん宅から里子に来た。鈴虫を10年ぐらい飼い続けて、「もう床下の衣裳ケース一杯になって増えて困っている」とおっしゃったものだから、「ちょっと、分けて下さい。飼いますから・・・」と言うてしもた。そして、翌週、えらいどっさりと、里子につれてきはったという訳。
2年前、長男が友達からもらった鈴虫は、冬が来る前に交尾をして、メスはオスを食べてしまった。毎晩一匹づつ姿を消していくのは、ちょっとしたミステリーで、最後の一匹だけが死んだ姿を残していた。 鈴虫も、かまきりと同じようにオスを食べる肉食の虫だと言うのは、その時知った。
鈴が転がるような美しい音色で鳴く鈴虫だが、姿は小ぶりの黒いゴキブリのようで、あまり愛らしくない。湿気が大事だというので、朝晩2回水鉄砲で水浴びさせてやる。水を浴びると一斉に、白いヒゲを右に左に振りかざして喜んでいる様子。(?)切り株や壁際についた水滴をチューチュー吸っている。
食欲もすごいもので、なすやきうりの串刺しが、一日で皮だけになる。市販の鈴虫用のえさを、和尚さんは一緒に持ってきて下さったが、匂いをかぐとどうも鰹節の粉のよう。
「やっぱり肉食やからなあ、」と妙に納得して、「そんなら、鰻の頭も食べるんと違うやろか?」ということになり、うな丼を作った残りの頭を串刺しにしてやってみた。一斉にみんなやってきて、大好物の様子。串についているかけらにまでむしゃぶりついている!
2日でみごと鰻の頭は博物館のティラノザウルスの頭蓋骨のように見事に骨だけになっていた。これに味をしめて、今度は鯛のかぶと煮をした後の頭をやってみる。
シャケの骨や皮などもすず虫用にラップして冷蔵庫に入れて残している。
メロンやすいかの皮も虫達が食べてくれる。みごとなすず虫との共生が我が家ではなりたっている。
前の家に居着いていた猫達も、魚の骨や皮、残飯をよく食べてくれていた。
今の家では動物を飼えなくなって残飯もみすみす捨てるのがしのびなかったけれど、ささやかながらすず虫達が少し協力してくれている。
「鈴虫がうるさくて寝られへん〜!!」と今夜も娘とダンナが叫んでる。
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