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10月31日号


同窓会


40を越えた頃から同窓会のお誘いが増えてきた、人生の後半にUターンする年頃になると来し方を
振り返ってみたくなるからかしら?
それとも、男も女も百花繚乱の季節を過ぎて生臭い思いが少しろ過されて、安心して(?)
顔を合わせることができるからなのか。

小学校は32年ぶりに6年前に会ってからその後2年毎に、
中学校は30年ぶりに会ってからその後毎年。
高校は今年の冬31年ぶりに同期会が、大学は20年ぶりに会ってその後オリンピックの年毎にと
言う訳で、11月23日に大阪ロイヤルホテルにて第3回目の同窓会。

同窓会って、行って見たいような行きたくないような気分でありますネ。
何10年ぶりかの初めての同窓会はなつかしさの余りつい参加してしまうのだけれど、
小学校のなんてその後のブランクのあまりの長さを埋めきれずに、なんだか中途半端な気分で
万歳三唱して帰ってきたりしましたっけ。
親しい友達とは日頃から会っているし、同窓会は氷が溶けてうすくなった水割りのような、
なんとも不思議な味がしますです。

学生時代はイカした子が平凡なオッサンになっていたり、かと思えば部室でタバコをふかしていて
謹慎させられてたワルが結構健康的なエネルギッシュなオトコになっていたりと、
人生イロイロ、オトコもイロイロなりと改めて思う次第。

「中学時代好きやったんや」と今頃になって安心して(?)言うなんて、どういうつもり?
男子も女子もそういう訳で吐き出せなかった思いをこのときとばかりに言い合う風景もありました。
だから、2、30代で同窓会をすると生臭くて、焼けボックリがゴロゴロでややこしくなるから
40歳ぐらいからが「丁度いいんや」とは幹事さんの弁。

それでも男はハゲてデブになっているし、女は小皺やしみが出始めている頃、
もうちょっと花盛りの時に会いたかったわぁ。
50歳を前にして私、今回を最後にもう同窓会には出たくない気分。

男子学生あこがれのマドンナだった訳じゃ決してないけれど、
空白の年月は特にこれからは残酷なような気がする。
60ぐらいになって、亀の甲より年の功なんて開き直れるようになれば又、それなりに
楽しくもあるかも知れません。

それにつけても、同窓会から戻って思うは、
「ああ、ウチのダンナが一番いいオトコ」ってみんな改めてホレ直すみたいですわョ。
「好きやったんや」って言ってた元中学生も家に帰って
「ああ、ウチのヨメハンが一番ええナ。」とさぞかし思っているんでありましょう。

同窓会って、何の為にやるんだぁ?

少々ネタぎれになってきたなにわのおばちゃん
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10月24日号


ダンナの謀略


“しろ金も黄金も玉も何せむに、まされる宝 子にしかめやも”

とはよくぞ申しました。金も名誉も地位もない我ら夫婦に子宝が3つ、
上の2人は男の子だったので、3人目を身ごもったときには、ぜひ女の子が欲しいと思い、
安産祈願も上の2人の時にお詣りした近くのあびこ観音から宝塚に近い中山観音へと、
「験」をかついで見事女の子が産まれました。
看護婦さんが「おじょうさんですョ!」と伝えてくれた時は思わず分娩台で「バンザイ!」を
叫んでしまいましたョ。
実は、私には見果てぬ“夢”があったのです。(ここから昔話)
小学校の行き帰りの途中にバレエスクールがありました。
戦後のまだ日本国中が貧しかった昭和30年頃のこと、学校の帰り、レッスン場の窓から
私はバレエの練習風景を息をつめてのぞいていたものです。
そこには白いレオタードを着た、といっても今のようなナイロンのピッタリしたものじゃなくて
たぶん木綿のブロード生地のようなレッスン着だったと思いますが、それでも充分夢のような
ハイカラなムードを漂わせて子ども達がバーレッスンをしていました。
ズラリと鏡に囲まれたスタジオの中で、白い小さな妖精達がヒラヒラと舞っていたのです。

知らない盆踊りの輪の中にも平気で入っていって見よう見まねで踊ったり、
「幼稚園でこんなお遊戯を習ったよ」と勝手に即席でふりつけて“ギンギンギラギラ夕陽が沈む”
と親に踊ってみせたりしていた私のことだから、きっとムズムズしてレッスン場の窓に
へばりついていたんだと思う。

「バレエを習わせて」と言っても、姉に日舞を習わせていたような母だから、そんなハイカラな
ものにはまるで理解がなかった。
バレエを習うことの出来なかった私はその後、大学で器械体操の床運動をやったり、結婚してから
ジャズダンスをやったりと亜流で気持ちを慰めているような感じ。

前置きが長くなったけど、『女の子だったらバレエを習う』これは金科玉条の如く、
私の娘に科せられた運命的なものであるわけです。

母親の期待に応えて、娘はフランス人形のようにかわいく、顔が小さく、細いきゃしゃな体は
バレエにぴったりの理想的な体型。
早速、幼稚園の年長組になった時から始めさせました。

おお! 私は何と幸せな日々を過ごしたことでありましょう。
レッスンの送り迎えはもちろん、レッスン中も壁にへばりついて鶴のように美しい先生の振りを
見つめ、あたかも自分が踊っているような気分でレッスン場の雰囲気に酔っていましたョ。

わが娘のなんとかわいくて、そして達者なこと、振り付けも人より早く覚え、首のかしげ方ひとつ、
手の曲げ方ひとつ取ってもなんとしっかりはまっていることでしょう。
(親ばかですので、このあたりは流して読んで下さい)
1年生になってトウシューズをはくようになっても、ひざも曲がらず、ほんとうにきれいに
トウで立っていました。
『この子はバレリーナになる為に生まれてきたんダ!』舞台のためのメイクをして、チュチュを
着たプチプリマのわが娘の姿は、ほんとうに美しかったこと。
わが至福の時とはこういう時のことを言うのでありましょうか。

ああ、それなのに・・・。トウシューズのレッスンが激しすぎたのでしょうか、5年生の時、右足の
じん帯を痛め、一時は歩くのも困難というぐらいひどくなりました。
もちろん整形外科のお医者さんはバレエをやめるのが一番の治療と言います。
結局、バレエをやめざるをえません。娘の足がかかっています。
バレエの先生にその旨を伝えた時、私は感極まって落涙(大げさな!)
でも娘は案外ケロリとしていましたっけ。

激しい運動もできず、中学に入っても何をやるということもなく中途半端な毎日、足も少し良くなり
何かスポーツをしなければと娘も思っていたとき、ダンナが何を思ったか
「テコンドーの道場に一度見学に行ってみたらどうや。バレエのターンも回し蹴りも似たようなもんや」
ってな感じで娘をそそのかしたのであります。
「まっ、女の子がそんな荒っぽいことを!」私は即座に反対しましたが、娘は案外乗り気です。
近所に道場があったものですから、「ま、のぞいてみるだけなら」としぶしぶついて行ったものでした。

子どもの部と違って大の男の人達がバンバンけ飛ばしている訳です。
わたしにとっては、とんでもなく野蛮なところです。
こんなところに、か弱い、かわいい娘を通わせるなんてめっそうもありません。・・・

ところが娘は「来週から来ます」と師範に言っているではありませんか。
「まあ、私のかわいいバレリーナがテコンドーを!」

さすがに最初の練習日には、足の震えが止まらなっかたと娘は申しておりました。
あれョ、あれョ、と見ているうちになんとか、かっこうがついてきて、一年後には関西地区の
対抗試合に出場、相手は大学の女子テコンドー部の上級生、
中学生の娘が勝てるわけがない、怪我だけはしないでくれと、
ダンナと二人で遠くから見ていたら、激戦の末、判定で勝ってしまいました。

初めての試合で大学生に勝ち、その大会、準優勝となった娘は、
その後、見ているうちにますます上達し、いっぱしのテコンダー。
最年少記録で黒帯まで手に入れてしまいました。

3Kgのダンベルを両手に持ち、ひょいひょいと持ち上げながらテレビを見ている娘。
腹筋が六つに割れているといってさわらせる娘。

先日、空手をやっていた20代の男性が入館して娘とキョルギ(手会わせ)をしたとか。
ローキックの反則で何度も腰から下を蹴られた娘はキレてしまったようで、顔面に回し蹴りを二発も
入れてしまったそうです。
練習後、逆に向こうからあやまりに来たという話、私は顔がひきつる思いで聞いていました。

てな訳で、可憐なバレリーナになるはずの私の娘は格闘技の道をまっしぐら、ダンナと夜遅く
公園で蹴りの練習をしている娘が私の子であるはずがない。

今週もK1のテレビ中継を見て翌日、「昨日のテレビでイメージトレーニングできたのかナ、めちゃ
今日の練習バッチリだった!」とさわやかな顔でご帰還。
大の男を追いかけまわして、蹴りまくったそうです。
青あざで腫れ上がった腕に湿布を貼りながら「勝ってもこれぐらい痛さがないと、ほんとうに戦った
ことになれへんから」とへっちゃらな顔。

これはダンナの謀略にかかってしまったようだ。
自分が高校時代にやってみたかったボクシング、怖じ気づいてできなかった見果てぬ夢を
わが娘に託してしまったのだ。
私のバレリーナはどこへ行ったの?

こんな娘に誰がした!


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10月17日号


いや〜、沸きました、血が!  踊りました、肉が!


秋祭りに地車(だんじり)が出るというので、1度は見てみたいと長年憧れていた私めは、
ダンナと共に泉大津市へ出かけました。このところホームページの「あびこ百科」の
取材のために休みといえば、北は彦根の安孫子へ、南は泉大津市の我孫子へと動き廻って
いるのでありますョ。

インターネットをおもちゃにわれら熟年夫婦はよく遊んでおりますです。
お茶うけにインターネット、スポーツのあとにインターネット、
老後の楽しみはインターネット、インターネットはあなたの友ってな訳。

JR阪和線で南下していきますと、いましたネ〜、いなせで気っ風のいい兄さん達が、
「そうりゃッ! そうりゃッ!」
小粋でかわいい娘さん達も「そうりゃッ! そうりゃッ!」。
私が30歳若けりゃ、絶対だんじり娘になりたかったですョ。

祇園祭を見て与謝野晶子が「今宵会う人、皆うつくしき」と詠みましたが、
だんじり祭りの人達も「みなうつくしき」姿。
ねじり鉢巻きにハッピ、モモ引き、地下足袋。なんて男も女もセクシーでありましょうか!

やっと歩けるようになったかと思われるような1歳くらいの子どもの1人前にハッピ、ねじり鉢巻き
モモ引き姿のなんと愛らしいこと。かと思えば白髪頭のおじいさんもしゃっきりと張り切って
ハッピの背中が頼もし気。そんな姿に長年つれっそっているおばあさんは、おじいさんに
また、ホレなおしたりしているのかしらん。
とにかく1歳〜80歳ぐらいまで年齢を問わず、祭りに参加して楽しんでいるんです。

泉穴師神社に4つの町会のだんじりが宮入りして、所せましと勢揃いするのですが、
それぞれ意匠をこらした精緻な細工の見事なだんじりです。

だんじりの屋根の上では、大工方という花形のお兄さんが右へ、左へとうちわを片手にぴょんぴょん
飛び回っています。
オリンッピックの体操選手しかできないような素晴らしいバランス感覚、この日のために
1年間練習を積んできたのではないかしら。

だんじりの前正面には町会の親分のような年配の人が演歌歌手のような着流しに、なぜか
帽子姿でお飾りのような感じで乗っています。

だんじりの2階には、中・高生ぐらいの少年達が鈴なりになって鐘をたたき、大太鼓、小太鼓
が小気味良いリズムで追いかけています。

各町会の青年会、壮年会、50人衆といった寄り合いの揃いのハッピは、日本古来伝わる大胆な
図柄で染め抜かれています。
特に泉南地方はだんじり祭りが盛んなだけに、だんじり屋さんという商売があって、だんじり
ファッショングッズをいろいろ売っているそうナ。

こんなにファッショナブルな衣裳、ミラノやニューヨークコレクション、パリコレクション
なんて何するものゾです。
もっともっと日本中にはやらせたいですねェ。
寛斎さん、ケンゾーさん、イッセイさん、コシノさん、ヨージさん、東京コレクションは
これでいってくださいョ。

茶髪でピアスを耳たぶに3つなんていうお兄ちゃん、お姉ちゃんもなんて似合っていたことでしょう。

こんなお祭りがあれば、農村の過疎問題も家庭内暴力も非行問題も独居老人の孤独死も、
いじめ問題も、暴走族もみ〜んな解決って感じでしたョ。

お年寄りたちも家の前やかどかどに椅子を持ち出してだんじりの通るのを孫達や家族と一緒に
眺めている風景は、なつかしい日本の姿でありました。

町中を練り歩く時、四つ辻にくると、そーりゃっ!とわざわざ全速力で走り込み、曲がっていく
もんだから、廻りそこねた引き手がバタバタ電信柱に激突、毛布でぐるぐる巻きの電信柱の陰の
スリル満点の1等地で見ていた私は、鈴鹿のF1レースを見に行った時よりも興奮いたしました。

翌日の新聞のニュースには岸和田地区のだんじりで今年は1人亡くなったと伝えておりました。
勇猛果敢を誇りにする命をかけたお祭りなんですネ。

若き日の血が沸き上がって来ましたよ。
私のお肌にも若さがよみがえったかしら?

無理や!無理や!(ダンナの声)


■写真入り秋祭りレポート「あびこ百科」へジャ〜ンプ!


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10月9日号


なにわのオバハン・ダンサーズ


16歳の娘は、あとひと月あまりで17歳になる。
「あ〜、もう17歳、オバンになる!!」と今から嘆いている。
世の中の人、みんな年をとることをおそれているふうがありますね。
私だって、50にもうすぐなろうとは夢にだに思わずです。
若い頃は「50」というともう人生終わっているような人達だと思っていましたョ。
ところが、ところが、ここにくると50はまだまだ「ションベンたれ」という感じで、
人生死ぬまで捨てたものじゃございませんよ。

こういう私、先週のレッスンで新たなる発見をしたのです。
末の娘が1歳半になって始めたJAZZ DANCEもうかれこれ15年ぐらいになる訳ですネ。
ベテランの部です。
オバハンが楽しんでやってるダンスだからどうせ大したことないですョ、
でも「たかがダンス、されどダンス」

左足をプリエして(どう、わかる?専門用語ョ、膝をすこし曲げることです)
右足をポイント(つま先をまっすぐにする)で右にあげる。
右肩を上げて、顔は肩越しに右前方を見る。とまあこんなポーズの振り付けがあった訳です。

「ルミ先生」っていう宝塚の男役スターのような超人気インストラクターの
レッスンですから、みんなそれぞれ汗みどろになって頑張っています。
なにわのオバハン、恥ずかしながら最高齢で、若いもんに負けじと首の筋をおったてて
必死にやってます。(陰では古狸だの、お局様とか言われているんでしょうかネェ)

プリエしながら右の肩を上げて、肩越しに右前方を見る、
これってちょっとつらいポーズなんですよネ。
それでも一生懸命2重あごになりながら見せ場はここぞとばかりこのポーズをキープ。
それぞれ自己満足や自己嫌悪やらさまざまな気持ちが入り乱れて、
ヨレヨレになってレッスンは終わる。

着替えて大阪梅田の阪急三番街の奥の「水のいるか」近くのレストランで
ダンスなオバハン達(ド派手で大きなバッグを下げている軍団は私たちです)は、
昼食をとりながらたまります。

「今日のスローの振り付け良かったワー」
「ルミちゃんのストレッチきくわ〜。筋、よう伸びるー」
「手の使い方が甘いな〜、もっと脇から出さなー。肩こう骨から手やと思うて伸ばさなあかん」
などなど、オバハン軍団はレストラン貸し切り状態でダンス談義に口角泡を飛ばすのです。

木曜日の11時からのクラスは33〜50歳ぐらいのお姉さまばかり20人程。
ちょっとやそっとの若い男性なら眼を廻して倒れてしまう位のハードなレッスンですゾ。
あなた達の中で開脚して胸をべたっと床につけられる人はどの位かナー?
わがレッスン場では殆どのお姉さまがクリアしてますわョ。

んな訳で、アフターレッスンも大変な熱気。
「プリエして右足ポイント、右肩あげて肩越しに見てキープなんて大変なポーズやねェ」
なんて吐いておりますと、「クンちゃん、右肩上げようと思うから大変なんや、左肩を
落としてみ?」と最高齢の双璧を担っておりますベッちゃんがのたまうのです。
「ん? 左肩を落とす?ハハーン」
『ポロリ』私の両眼からうろこが落ちた音です。
「右肩を上げて」と言われたので、素直でバカな私は一生懸命右肩を上げていたのョ。
上げようと思うから無理な力が入って、自然な美しいポーズにならないのですネ。

「左肩を下げる」なんとすばらしい、トンネルを抜けた後の広い青空を
見るようなせりふでしょう。
こんな哲学的な示唆に富んだ言葉があったでしょうか?
これだったのです!
50年近く生きてきてもまだこんな発見ができるのョ。

さあ!「プリエして右足ポイント、右肩あげて肩越しに見てキープ!」

グキッ!!・・・・・・?

注:
  レッスン場での私のイメージとして小柳ルミ子を思い浮かべていただくと
  ぴったりなんだけど!

ゴメン!


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10月2日号


チョベリメカンチなア・タ・シ


このページを見て下さっている方のほとんどは、パソコンを自由に操り、中にはホームページも
載せていらっしゃる方なんでしょうネェ。
よくダンナは、「インターネットのホームページはマスメディアじゃない、屋外看板だ」と
言っています。
ある道路を通りかかった人間だけが目にすることができるってネェ。
とすると、その道路地図を持っている人間だけが知ることのできる、さしずめ「秘密の花園」
への通り道って感じですよね。
新聞、雑誌、TVなどでも大々的にインターネットのアドレスを紹介しているけれど、どれだけの
人が自力でアクセスして見ることができているのかナー?
これは明らかに、知的、メカ的特権階級しかのぞけない秘密の場所ですヨ。

でも、最近公立中学校でもパソコンが必修になっているし、その子達が成人するころには、
パソコンなんてガスコンロみたいに何でもない日常の生活道具になっているのでしょうか。
ブツブツ言っている私、そうです、
チョーメカオンチ、チョベリメカンチ

約10年前、ダンナが徹夜でパソコンにようやっと打ち込んだ企画書、私めは
「さあ、お掃除しましょう」とブチッとメインコードのプラグをコンセントからはずして、
掃除機のプラグを差し込み、ダンナの寿命を10年縮めた武勇伝の持ち主。

CDやフロッピーはへっちゃらで逆さまに入れるワ、車や新幹線のシートを倒すのも
いつも手間取るワ、電子ミシンは結局直進とジグザグぐらいしか使わない。
電子オーブンレンジも解凍と温っためだけでフル回転。
Simple is best、近頃のメカはいろんな機能がつきすぎて、かえって故障は多いし、
使い勝手が悪いと思うよョ。

とにかく電気とか、電波とか眼に見えないし、訳わからないからいやですよね。
ワープロ打ちのラブレターと生フデのとだったら、やっぱり“生”よネ。
ギターだってエレキより生ギター、アンプラグドのほうがずっと心に響くしネ。
そう、何でもエレキより“生”ダ!

エジソンが初めて電灯をつけたり、映画を上映してびっくりしていた頃の人々の方が
かわいらしくていいヨ。

宇宙に飛び出したり、地球の周りに電波をハリネズミのように飛ばしたり、いったい
人間は何をしようとしているんですかねぇ。

それ何言いたいでんねん?

科学の進歩に置いてけぼりを食いそうな旧人類のオバハンのぼやきでんねん。
行くなら勝手に行けっちゅうねん。


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tecta@gin.or.jp


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