住吉大社は、神功皇后が新羅遠征から住吉大神三神のご加護で無事に戻れたため、皇后摂政11年(211年)に住吉三神を奉られました。
後に雄略天皇の時代に神功皇后も奉り、合計四神として、本殿四棟建立されています。
航海の守護神として古くから参拝でにぎわい、本殿四棟は桧皮葺、妻入りの「住吉造り」で、神社建築史上最も古い様式の一つです。
本殿四棟はすべて国宝に指定されています。
境内には、600以上もの大きな石灯篭が並んで壮観です。
北は北海道から南は薩摩まで、全国の商人が家業繁栄を祈願して奉納したモノですが、中でも廻船問屋のものは、ど肝を抜かれるほどで圧巻です。
石灯篭に書かれている文字も頼山陽、池大雅、富岡鉄斎など一流の書家のものが見られます。
うっそうとした森の中を、玉砂利を踏みしめながらのそぞろ歩き、幽玄の世界が拡がります。
初詣にこの太鼓橋を渡った人も多いと思いますが、階段の傾斜がかなりあり、ぞうりやハイヒールでは少しこわいものがあります。
この太鼓橋は、秀吉の側室、淀君が寄進したもので、住吉大社の名物にもなっています。